新潟で“痛み”にお困りの方 −フィジオケア新潟のブログ−

整形外科専門の理学療法士(リハビリテーション)です。現在は“フィジオケア新潟”としてフリーランスの治療家もしております。注射や投薬でも改善されない辛い“痛み“でお困りの方がおりましたらお気軽にご相談下さい。およそ3万人の身体を診てきたスキルを活かし、運動療法によって症状の改善を目指します。メールアドレス:physio_care_niigata@yahoo.co.jp

成長期の腰痛−腰椎分離症−

続きです。なぜ起きてしまうのか?その発生メカニズム。

こんな感じの応力が...

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矢印の関節突起間部繰り返し繰り返しかかるわけです。

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すると、成長期でまだまだ未熟な骨はそれに耐えられず、修復しようにも繰り返されちゃうので最終的には(疲労)骨折へと至ってしまうわけです。

 

ちなみに

『一般成人における腰椎分離症の発生頻度は非常に低い』

その理由とは...

 ✓骨の強度が増すため

 ✓そもそも強い運動をする機会が減るため

※仮に見つかったとしても,それは成長期段階で既に(疲労)骨折が生じていた可能性が高い.

 

応力分布図と模型を使って表すと...

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西良浩一・他:発育期腰椎分離症-偽関節症化予防とpainful偽関節分離治療-.整・災外55:53-64,2012.より引用

 

背中側から見た図です。仮に右側に身体を捻じろうとしたとき、左側の腰椎には図のような応力がかかることととなります。ですので、前述したように野球などのスポーツでは片側に集中して応力がかかり続けるため、発症に至るケースが多いのです。

※またまたちなみにですが、捻じりに加えて身体を反る姿勢をとると、およそ倍近くの応力がかかります。その分、危険度も上がるわけです。

 

実際のというか文献の画像を見てみる

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西良浩一・他:発育期腰椎分離症-偽関節症化予防とpainful偽関節分離治療-.整・災外55:53-64,2012.より引用

 

ひと目で分かりますね。骨折しています。見ただけで痛そうです...が、CT画像だけでは判断しかねます。実は骨折していても痛くない状態も有り得ます。画像と所見(痛みとか)が一致しないことなんてザラです。したがって、正確に捉えるにはMRIを撮らないとわかりません。CTは骨の状態しかわかりませんが、MRIであれば筋肉、関節包、靱帯、関節水腫、炎症などなど細部にわたって捉えることができます。

 

CT画像で骨折が認められた部位をMRIで確認したときに、

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西良浩一:スポーツ選手における腰椎分離症-病態 Painful lysis and painless lysis-.脊椎脊髄ジャーナル24,2011.より引用 

脊椎脊髄ジャーナル 2011年 09月号 [雑誌]

脊椎脊髄ジャーナル 2011年 09月号 [雑誌]

 

 腰椎(関節突起間部)浮腫が認められたら、それは痛い腰椎分離症で間違いないと思われます。

 

単に腰椎分離症と言えど、その病態理解は難しいところもあります。よくレントゲン画像スコッチテリアの首輪なんて言いますが、あれは腰椎分離症の終末期でないとハッキリわからないんです。 つづく。